【素人】東京九州自転車旅ー回顧録day1-
初夏のとある昼時、ふと思ったのだ。
「あ、今年の夏は何しよう。」
中学校、高校と別段何の挑戦もしてこなかった僕は、学生時代の夏に”なにか”を残したかったのかもしれない。
ふと家の窓に目を遣ると、そこには「自転車」があった。
よし、この自転車で何かしてやろう。
そんなわけで、僕の自転車旅が決定した。
いろんなルートを実は考えていた。東京から、千葉一周ルート、東京から茨城大洗港から北海道苫小牧港経由で北海道を回るルート、国道4号線をメインに通る東北ルートなどだ。
なぜ、その中で「東京九州ルート」を選択したかなのだが、
東京、名古屋、大阪、広島、福岡の大都市のほかに、各地一定程度の地方都市が適度にあり、リスクヘッジがとれること。
という何とも男気のない理由だが、自転車に対しては、プロではないのでこのぐらいの身構えがちょうどいいと思う(私見)。
そういうわけで、東京九州自転車旅が決まった。
------------------------------------------------------------------
●day1
日本橋ー小田原【走行距離約82㎞】
午前4:00 東京日本橋
日本の道路網の起点「日本橋」からスタート…!
スーツ姿のサラリーマンが道を闊歩し始めてきたころ、雨がぽつぽつと降り始め、次第に雨脚は強くなり、雷が近くで鳴り響くようになった。これは、まずいと近くのコンビニで飲料を買いつつ雨宿りさせてもらうことにした。
最悪な滑り出しとなったこの旅だが、1時間もしたら雨は止んだ。通り雨で心底安心したのを覚えている。
その後は横浜市の「坂」にとても苦労させられた。
坂の勾配がきついわけでも、坂が長すぎるわけでもなく、ただ坂の数が多い。ここは海岸線に沿ったルートを選出しなかった自分を少し憎んだ。
なんとか横浜を走り抜け、相模川沿いを南下していると、サッカー好きの胸が騒ぎ、湘南ベルマーレのジュニアが練習している様子を少しばかり眺めてしまう。チームトラックの「たのしめているか」の言葉にハッとした自分がいた。この旅、楽しもう。
そして潮風を時より感じながら、小田原までついた。
正直まだいける気持ちもありつつ、雨が降る予報があったことなどから無理をしないこととした。
day1-fin
-